床暖房の種類とそれぞれの違いとは?

TOP >  床暖房の種類とそれぞれの違いとは?

床暖房の種類とそれぞれの違いとは?

2016年12月5日|その他一覧に戻る

床暖房には大きく分けて「温水式」と「電気式」の二種類あります。
さらに温水式と電気式それぞれに、燃料や熱源機、ヒーターの種類等によって様々な特徴があります。
床暖房の種類とその特徴について以下に詳しくご紹介いたします。

床暖房、温水式と電気式とは?

①温水式
温水式は熱で水を温めて温水にして、床下に設置したパイプに流して循環させる方式です。
設置する居室数が多い場合や面積が広い場合は設置コストが下がるというメリットがあります。
また熱源として灯油を使用した場合は、ガス式を使用した場合に比べておよそ半分程度維持費用が安くなります。
以下は熱源機・ヒーター種類別の特徴です。

多機能型エコキュート
電気を燃料とした床暖房システムです。
電気料金が割安となる夜間に沸かしたお湯をタンクに貯め、給湯やお風呂の追いだき、床暖房に使用する仕組みです。
床暖房の使用面積(最大20畳程度)や時間(推奨使用時間8時間程度)に制限があります。
夜間電力で沸かした温水が切れた場合には昼間も運転して温水を作ります。
※24時間運転できる商品もあります。

床暖房専用ヒートポンプ
電気を燃料とした床暖房システムです。
大気中にある熱を集め再利用して作った温水を床に埋設した温水配管に循環させる方式です。
火を使わず温めることにより安全かつ環境に優しく、また少ない電気で効率的に多くの熱を得ることが出来るため光熱費を節約することが出来ます。

エアコン連動型ヒートポンプ
電気を燃料とした床暖房システムです。
ヒートポンプ機能にプラスして、暖房の立ち上げ時にエアコンで室内を暖めることができます。
冷えた室内をエアコンで素早く暖め、室内が快適な温度まで暖まるとエアコンは消費電力を抑えて床暖房をメインに運転する仕組みです。
寒い朝や外出先からの帰宅時などに便利ですが、使用できる面積が制限(約15畳程度)されます。

太陽熱利用温水器
電気を燃料とした床暖房システムです。
太陽熱で得た温水をガスや灯油ボイラーで再加熱して温水を循環させる方式です。
ただし太陽熱のみを利用して暖めることは困難であるため、後述のハイブリッド型を採用される方が多いのが現実です。

エコジョーズ(ガス)+ヒートポンプ(電気)
ハイブリッド燃料を使用した床暖房です。
使い勝手の良いガス給湯器(エコジョーズ)と、大気熱を活用した電気ヒートポンプを組み合わせて最大の相乗効果を発揮させる仕組みです。
使用湯両が少ないときにはヒートポンプで沸かした貯湯タンクの湯を利用して、大量の湯量が必要になった場合にはエコジョーズで瞬間的に湯を沸かします。
そうすることで給湯量や湯切れを心配することなく使用することが出来ます。
二酸化炭素の排出量も少なく、電気使用量は従来品よりも45%、ガス使用量は75%カットすることが出来るなど、給湯コストを大幅にかとすることが出来るのも魅力の一つです。

エコジョーズ(電気)+太陽熱利用
ハイブリッド燃料を使用した床暖房です。
太陽熱とガスを組み合わせた仕組みで、高い熱効率の集熱器で熱を集めます。
補助としてガス給湯器(エコジョーズ)を使うので、お湯切れも起こしません。
太陽エネルギーを利用した節約が可能です。

温水暖房付き給湯器
ガス燃料を使用した床暖房です。
給湯と暖房を共用するガスボイラーを使用しています。
給湯器一台分の設置スペースで床暖房を行うことが出来ます。
潜熱回収型は、排熱を利用して省エネ性を高めた製品です。

床暖房専用熱源機
ガス燃料を使用した床暖房です。
床暖房専用のガスボイラーを使用しています。
規模に制限されず温度制御も容易に行うことができ、温水式の中でもっとも設備費が安くなります。

エコウィル
ガス燃料を使用した床暖房です。
ガスエンジン発電機で発生した排熱や電力を利用してお湯を貯え、給湯、暖房に使用する方式です。
売電することも可能です。

床暖房専用熱源機
灯油燃料を使用した床暖房です。
床暖房専用の灯油ボイラーを使用しており、大規模な面積でも対応することが出来ます。
維持費用は比較的安価ですが、定期的な給油が必要となります。

②電気式

熱線式
床下に電熱線を内蔵して発熱させる方式です。
初期費用は比較的安価ですが、日中使用すると維持費用がかかり、電気量も増えてしまいます。

カーボン式
耐久性に優れた炭素繊維を発熱体としたヒーター方式で、カーボンの発熱体をフィルムにプリントして施工する方法です。
薄くて施工しやすいですが、均一にプリントされていないと異常発熱などを起こす危険性もあります。

PTC発熱ヒーター
発熱を自己制御することが出来るため無駄な発熱を抑える方式です。
温度が上がった分だけ発熱を抑えて床の温度を一定に保ちます。
熱線式よりも維持費用を抑えることができ、現在最も多く採用されています。

蓄熱式電気ヒーター
夜間電力を利用して蓄熱体に熱を貯めておき、昼間に自然放熱させる方式です。
長期的に連続してスイッチを入れておくので、24時間暖めておく場合に効果的です。

それぞれの違いとは?

床暖房には様々な種類の仕組みがあることが分かりました。
では、温水式と電気式どちらにどのような違いがあるのか、気になるポイント別に分かりやすくご説明します。

①立ち上がりの早さ
床暖房を含め、室内の温度を快適にするために重視するポイントの一つに「立ち上がり時間」が挙げられます。
立ち上がりが遅ければその分電気代もかかります。
温水式の方が一般的に電気式に比べてスイッチを入れてからの立ち上がりが早く、すばやく室内を適温にすることが出来ます。
また、立ち上がりに時間がかからないためその分の維持費用も抑えることが出来ます。

②場所による温度差
電気式の場合、結合部分に熱を伝える均熱板がない者が多いため床面温度にムラが生じる場合があります。
反して温水式の場合には均熱板が床面全体に貼り付けられているため均一に暖めることが出来ます。

③設置の手間
温水式は床下に温水パネルを敷設し、さらに温水を循環させるための温水配管と熱源機の設置も必要になるため施工に手間がかかります。
対して電気式の場合は床下に電熱パネルを敷設するのみとなりますので既存住宅でのリフォームにも適しています。

④メンテナンスの必要性
どちらも日々のお手入れは特に必要ありませんが、熱源機が故障した場合には部品交換等が必要になることがあります。
また温水式では、寒冷地で不凍液にしていると定期的な入れ替えが必要になります。
電気式の場合はシンプルなシステムで設置工事も比較的も簡単ですが、 修理がきかない場合もあります。

⑤耐久年数
温水パイプは耐用試験により約30年以上使用できるとされていますが、お湯を作る熱源機は一般ガス器具と同程度の耐用年数となっています。
電気式の場合は基本的に建物と同程度の年数ですが、直接触れる床材が損傷されるケースがあります。

⑥コスト
床暖房設置の初期費用は、一部屋であれば電気式の方が安価です。
しかし設置する居室数が多かったり設置面積が広い場合には、配管工事や熱源機の設置費用が高価であっても温水式の方が割安となる場合があります。
また10年以上使用するのであれば、維持費用の安価な温水式の方が長期的にみると安価であると言えます。

各ご家庭に合った選択を!

床暖房設置の初期費用は、一部屋であれば電気式の方が安価です。
しかし設置する居室数が多かったり設置面積が広い場合には、配管工事や熱源機の設置費用が高価であっても温水式の方が割安となる場合があります。
また10年以上使用するのであれば、維持費用の安価な温水式の方が長期的にみると安価であると言えます。
いずれにしても、オール電化住宅であったりリフォーム前であったりと、ご自宅の環境や状態によってお勧めできるタイプが異なったり、それに合わせてコストも変わってきますので、部屋数や設置面積、住宅の状態を検討した上で相談されることをお勧めします。
一般社団法人 日本住宅工事管理協会では、導入に際して様々なアドバイスを行っております。
床暖房の導入に関してご不明な点等がございましたら、どのようなことでもかまいませんのでお気軽にご相談下さいませ。

一覧に戻る

ページトップへ戻る