外壁仕上げ材の種類と汚れ除去の方法

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外壁仕上げ材の種類と汚れ除去の方法

2017年3月15日|外壁一覧に戻る

外壁部分は、屋根同様に紫外線や風雨等の厳しい環境にさらされ続けるため、住宅の中でも劣化が進行しやすい箇所です。
外壁の中でも仕上げ材は、比較的早い段階で劣化症状が現れます。
今回は、外壁仕上げ材の種類とメンテナンス方法をご紹介いたします。

外壁の種類と特徴

①タイル・石材・目地仕上げ
一般的に粘土を主成分とした原料を焼成したものを「タイル」、天然の岩石を切り出して加工したものを「石材」と呼びます。
タイルや石才を外壁に張る工法には、乾式と湿式があります。
乾式工法は、下地板としたパネルを構造に接合します。
逆に湿式工法に適しているのはタイルと石材です。
湿式工法はモルタルで下地を作り、その上からタイルや石材を貼り付けます。
目地にも種類があり、タイルや石の表面まで埋めた目地、目立つように多少くぼみを残した目地、タイル同士を寄せ付けてくぼみが生じないようにする無目地などがあります。

②モルタル塗装仕上げ
防水を考慮した外壁下地にラス網などを取り付け、モルタルを数回に分けて重ね塗りした外壁仕上げ方法です。
湿式工法であるため乾燥期間が必要になり、乾燥に伴うクラック(ひび割れ)が生じやすい工法です。
現在のモルタルは、建物の軽量化を図るために専用の骨材を用いた「軽量モルタル」が普及しており、これをモルタルと呼ぶことが一般的になっています。

③サイディング仕上げ
板状の外壁材を「サイディング」と呼びます。
主流である窯業系のほか、金属系や樹脂系のサイディングもあります。
製品により大きさや厚み、張り方向やが異なります。
板材を張る乾式工法なので、モルタル仕上げのような乾燥期間が必要ありません。
板材の張り継ぎ部分の目地や済の部分はシーリング材で防水処理します。
しかしこのシーリング材は紫外線などで劣化しやすいというデメリットがあります。

汚れの除去方法

①タイル材
吸水率が小さい磁器タイルや施釉タイルは汚れ物質の付着が少なく、比較的容易に洗浄できますが、吸水率の高い無釉タイルや粗面のタイルは除去が困 難である場合が多いようです。
またタイル表面の汚れが除去できてもタイル目地の汚れ除去が不十分だった場合は、遠目で確認すると汚れが残存してみえることがあるため注意が必要です。
塵埃や泥などの軽微な汚れはブラッシング洗浄によって除去しますが、一般的にはこの方法だけでは除去しきることが出来ない場合が多いようです。
汚れ物質が水で溶解できるものや水圧で分離する程度の固着度合であった場合は、高圧洗浄(50~200Kgf/㎠)が有効です。
親油性の汚れの場合は、あらかじめ水湿しを行った後に中性洗剤を塗布し、ブラシで汚れ物質を掏り取ります。
その後十分な水で洗剤を完全に除去します。
強固に固着した汚れの除去は洗剤のみでは取りきることはできないケースが多く、さらに研磨剤を用いることがあります。

②石材
石材は、表面を磨いて仕上げている場合は表面の凹凸が少ないため洗浄しやすいですが、洗浄剤によっては表面の光沢が失われてしまうことがありますので、注意しなければいけません。
逆に、粗面の場合は洗浄の手間がかかってしまいます。
油脂、塗料等の汚れを溶剤で除去しようとすると、かえって染みとなってしまう可能性があるため、事前に調査しておく必要があります。
また、汚れの除去を求めるあまり強い洗浄剤を用いてしまうと、洗浄後の表面テクスチャーが変わってしまい、色合い自体が変化することもあります。
一般的な石材の汚れはタイル材同様の手段を用いますが、大理石やライムストーンの場合は酸性の洗浄剤を使用すると表面はが削れてしまうため、注意 しなければいけません。
一方、石材内部まで浸透した汚れに対しては、吸着粉末と洗浄剤を組み合わせた湿布を5か~10mmnの厚さで塗布し、10~20時間かけて汚れを 吸い出します。
シリコンシーリング材に起因した汚れは、外壁面の柄すぐレーシングまたは目地に使用したシリコンシーリング材の未反応成分が周辺および外壁下部の 表面材に付着し、その上に塵埃が付着したことが汚れの原因となっているケースが多いようです。
このとき、付着した塵埃は中性洗剤で除去することができますが、汚れの根本的な原因となっているシーリング材成分はまだ残っているため、時間が経 過すると再び汚れが再発してしまいます。

③モルタル塗装仕上げ
モルタルやコンクリート外壁材の一般的な汚れは、基本的にタイル材同様の処置を施します。
ただし酸性の洗浄剤は表面を損傷させる恐れがあるため避けなければいけません。
錆汁を除去する場合には、しゅう酸またはそれを含む洗剤を用いて錆汚れを除去します。
その後十分な水で洗い流しましょう。

④サイディング仕上げ
クラック(ひび割れ)を補修したり、サイディングの汚れを高圧洗浄機で落とします。
サイディングの劣化状態によっては、下地の張り替えを行う必要があったり、再塗装では劣化箇所が修復しない場合もあります。
その場合には再塗装ではなく、サイディング全体の張り替えを行う場合があります。
塗装は、下塗りにより塗料の定着を高めて更に強度を高めるために上から二度再塗装を行います。
サイディングによっては多彩な色味が入っている場合には、保護を目的とした透明の塗料を塗布します。
透明な塗料を使用した場合は、コーキング材もその色に合わせます。
※サイディングボード自体の劣化が進行している場合には上記工法は使用できません。
専門の業者と相談しながら塗装方法を決めるようにしましょう。

築後15年経過した住宅は専門家の点検をお勧めします

住宅工事を行う際には事前にしっかりと施工調査を行い、調査結果に基づいた施工計画を立てることが重要です。
住宅工事はその専門性の高さから、どの工事の場合にどの工法が適切であるのか、その判断は容易ではありません。
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