カビが木材を腐朽させることで建物強度が低下することに!

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カビが木材を腐朽させることで建物強度が低下することに!

2016年12月22日|基礎・土台一覧に戻る

建物を土台となる基礎の木材が腐朽していたりカビが生えたりしていた場合、シロアリによる食害を受けたり、ひどい場合には建物の強度を低下させてしまうことが考えられます。
今回は木材の腐朽とカビについてご紹介いたします。

カビと腐朽の区別

カビは、よく見るパンのカビにように通常赤、青、黄、緑など転々とした各色の色を出す胞子をつけることが多いので、それで判断することができます。
胞子がない場合には、表面の白い綿状の菌糸が乾くと目立たなくなるものがカビで、乾いてもマット状に残るのが腐朽菌です。
このような菌糸が見られず、変色だけの場合は区別がつきにくいことがありますが、変色が青や黒の場合や、赤や黄色でも鮮やかな色の場合はカビです。
青や黒の変色は乾いても残りますが、赤や黄色の変色は乾いてくると目立たなくなります。
しかし判断に迷う場合には、被害が大きくなる前にしかるべき専門家に相談することをお勧めします。
カビの状態についてのお悩みやご相談は(社)日本住宅工事管理協会でも承っております。

カビの特徴

木材の表面に綿のようなものが生えてきたり、パンが古くなったときに表面に黒や緑などの色のついた粉のようなものを見つけたらカビが発生していると考えてよいでしょう。
カビの中には木材を汚染させるだけで乾けば目立たなくなるもの(汚染菌)と、木材に青や赤などの色を付けてしまうもの(青変菌、褐変菌などの変色菌)、木材を表面から徐々に崩して品質を少しずつ低下させるもの(軟腐菌)があります。
カビの仲間のうちにはカビ毒を出すものがあり、一定以上食べたときに中毒を起こしますが、通常はカビを少々吸い込んだだけでは死ぬようなことはありません。
ただし、カビの胞子の中にはアレルギーの原因となるものもあります。
木材だけではなく、木材の表面に付着したほこりもカビの栄養源となります。
カビが発生するためには、温度や水分などの栄養以外の他の条件が満たされなければなりません。
カビの中には、冷蔵庫に保管してある食品にもカビが発生するように、5℃程度の低温でも成長するものもあります。
一般的に25~30℃のような少し高めの温度が最適とされており、木材の水分については表面が濡れる程度(30%以上の含水率)になったときにカビが発生します。
この条件は梅雨のような高温多湿時期はもちろん、その他の要因としては、野外に置かれて木材の表面に雨水が直接かかったり、室内の壁に結露が発生した状態にも考えられます。
カビは腐朽よりも先に発生するので、原因と成る水分の滞留時間が比較的短いときに見られた場合には、腐朽ではなくカビが発生したと考えるのが自然でしょう。
また、カビには発生しやすい木材、発生しにくい木材があり、一般的に心材(樹木の中心に近い赤身がかった部分)は、カビが生えにくく、辺材(樹木の皮に近い白っぽい部分)にはカビが生えやすいという傾向があります。
この傾向は腐朽に対する抵抗性とほぼ同じと考えられます。
切り倒してすぐの木材は、栄養分である樹液を多く含む上に内部に大量の水分を含んでいるためカビが生えやすいのです。
特に、ブナ等の広葉樹や、針葉樹でもマツ類がカビの生えやすい樹種と言われています。
住宅の結露は木質部材にカビが生える最大の原因です。
したがって、定期的に住宅調査を行い、カビが生えていたり生えた形跡があった場合には結露があったと判断することができます。
カビが付いた状態を放置しておくと、やがて木材腐朽菌が侵入して、木材を腐らせる恐れがあります。
ただし、カビが異常についた木材や青変菌によって変色した木材であっても、それがカビの被害のみである場合には乾燥させれば、多少の強度は劣るものの、通常の曲げ強さの減少はあまり変化することはありません。
カビの被害を防ぐためには、木材の表面が濡れないようにする(表面含水率が30%以下に保つ)ことに尽きます。
そのためには、風通しのよい場所に置いておく、または風通しの良い環境に保つことが大切です。
また、もし水分が付着した場合でも手早く乾燥させることで被害を最小限に抑えることが出来ます。
床下であれば、基礎の木材を守るためには風通しの良い床下環境を整えるといった対策を講じることをおすすめします。

カビを放置すると蟻害の誘発に繋がることも!

カビの発生を放置すると、木材の強度ひいては建物の強度を著しく低下させる恐れがある他、アレルギーによる人体への影響被害も考えられます。
このような事態を未然に防ぐためには、定期的に住宅のチェックを行い、その劣化状況(被害状況)に合った補修やメンテナンスを行うことが重要です。
定期的に自宅のメンテナンスを行うことで、その後のメンテナンス計画を立てやすくすることができるだけではなく、都度補修を行うよりもかえって修繕コストを抑えることが出来るのです。
カビによる被害でお悩みの方、結露でお悩みの方、またご自宅のチェックをご検討中の方は、お気軽に(社)日本住宅工事管理協会までご相談下さいませ。

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